全日本古流空手道選手権大会一般女子男子有段と決勝戦等

昼休憩が終わったあと、各支部の演舞がありました。丸亀道場も三戦、撃砕第一、サイファの演舞を行いました。

丸亀道場に出稽古に来た香川大学空手道部は丸亀道場の宮下師範の説明のもと、型の分解を行いました。

一般女子の部は中学3年生から高校生や大人まで総勢6名が出場しました。決勝戦には丸亀南の道場の中学生と本部道場の高校生が勝ち進みました。

2人とも大人に勝っての決勝進出なのですごいことです。一般有段の部は総勢11名の黒帯が出場しました。

 

 
丸亀道場からはカズくんがそれと愛媛県から出稽古に来る加藤さんが出場しました。カズくんは根性のある戦いを見せてくれて、1回戦を突破したあと優勝経験豊富な強い奈良道場の福田さんに負けましたが、最後まで諦めないいい戦いを見せてくれました。

加藤さんは順当に勝ち進み決勝戦にコマを進めました。いよいよ決勝戦です。

まず、4年生の部の3位決定戦に進んだ丸亀道場の小学校3年生の男の子は身体能力が現在在籍する丸亀道場生の中でダントツのピカイチな男の子です。野性的な身体能力を持っています。試合は丸亀南道場の小学校4年生の女の子に負けてしまいましたが、最後まで果敢に攻め続けていたので小学校4年生になる来年の大会が非常に楽しみです。

続いて決勝に勝ち進んだ丸亀道場の小学校4年生の男の子は空手のセンスが抜群な子です。決勝戦が始まる前にこの小学校4年生が私のところに来て優勝したいからどうしたらいいか教えてと聞いてきたので、空手の技術は優勝できるものが十分にある。足りないのは絶対に勝つ強い気持ちや気合である。いつも稽古で声が小さいと注意しているが気合の入った大きな声を出す。絶対に勝つ気持ちを持ってそれが出来れば優勝できるはずと伝えました。

決勝戦は両者譲らず判定で3対1でこの丸亀道場の小学校4年生が優勝しました。大会が終了したあとこの子が私のところに来て先生のおかげで優勝出来たのでありがとうと言ってくれたのは非常に嬉しかったです。小学校5年生の部の決勝に進んだ次男は正直不器用で長男の2倍以上細かく時間を使ってを教えてくるにもかかわらず試合になると練習通りの動きが出来ず突き負けていないのにいつも同じ様なパターンで負けていました。ただ、勝ちたい気持ちや諦めない気持ちは非常に強く去年の奈良県でもまほろば杯でも小学校4年生で人数の都合で副将で出場したために上学年の強い相手とばかりあたり、普通だったら気持ちが折れて戦意喪失してしまいそうに思ったのですが、どんなに大きい強い格上の相手にも逃げずに真正面から打ち合って、何人もの相手にボロボロにやられて泣きながらも最後まで戦い抜いた非常に強い心を持っている事を知っていたので、今回は勝たせるために相手にダメージを与える膝蹴りの角度とか突きに対する防御とかどんなに強い相手と戦っても試合時間の1分間全力で攻め続けれるスタミナとか威力のある中段下段の突きや蹴りとか非常に細かいところまで妥協なく稽古をさせていました。そのかいもあって決勝戦の相手は非常に強かったですが、判定まで持ち込み3対1で優勝することが出来ました。

ゴールデンウィークから塾のない日は毎日自宅で特訓しましたが、この次男だけ一度も文句を言わずに稽古をしていたので努力が実って本当に良かったと思いました。小学校6年生の部は丸亀南道場同士の戦いで、お互いの手の内を知ったライバル同士の非常にレベルの高い試合でした。

やはり同じ道場内で強いライバルがいれば切磋琢磨できて強くなれることが分かるいい例です。小学校5年生の部の三豊道場も強い子ばかりなので同様です。中学生の部は中学1年生の長男が出場しました。相手は中学2年生で小学校6年生の時に準優勝した強い子でした。中学生の部で出場するとなると人数の都合によって1年生から3年生までが同じグループで戦うようになるので上学年の強い子と戦うことになってもそう簡単に負けないようにゴールデンウィークから特訓を続けていましたし(初めのうちは部活終了後、自宅で特訓するときに既にフラフラの時もあり、無理をさせすぎて体を壊さないかとかこんなにしんどい事やりたくないからやめると言い出さないか心配もありましたが、しんどい、倒れそうと言いながらも特訓する時間があるときはダラダラ感はありましたがそれでもやらないとは言いませんでした。)、バスケットボールの部活でかなり足腰が鍛えられたので、小学校6年生の時より威力や鋭さが飛躍的に向上していたのでよほどの体格差がなければ試合にはなるなと思っていました(中段下段で相手を倒せる威力があれば柔道やフルコンタクト空手をやっている人にも古流剛柔空手には顔面への突きの攻撃があるからその威力のある攻撃を顔面に当てれば一撃で倒せるようになるのでそのレベルを目指すように教えていますのでその部分については磨きがかかりました。)。試合はやはり思ったとおり相手も強く攻撃を交わす技術や受ける技術を持っていたのでなかなか決めきれませんでしたが、最後は自宅でも練習している中段上段中段のコンビネーションで中段突きのダメージで相手が戦闘不能になり一本勝ちしました。

一般有級の部の決勝戦には新岡さんが進み、聞くところによると相手は大学生で他流派の現役の黒帯、そして新岡さんも糸東流空手の2段ですので実質黒帯同士の戦いです。この時新岡さんは既に拳を骨折していたようで、思うような攻撃が出来なかったようですが、最後まで頑張りました。

結局一本負けをして準優勝となりましたが、年齢は40歳を超えているのですごい結果です。写真は新岡さんからラインで送られてきた痛々しい写真です。

一般女子の部の決勝戦は高校生と中学3年生の戦いでした。どちらも引かない素晴らしい戦いでした。若手に勢いがあるのでこれからもどんどんレベルアップしていくと思うので一般女子の部の将来も楽しみです。

そして最後は一般有段の部です。決勝戦は丸亀道場に出稽古に来る加藤さんと優勝経験豊富な奈良道場の福田さんとの戦いです。私は丸亀道場に入門(8年ぐらい前です)してから何度も加藤さんと組手の稽古をさせていただいていて、初めは加藤さんの圧倒的な圧力に手も足も出ませんでしたが、加藤さんに勝つための方法や稽古を考えて努力を続けていたので1年ぐらい前に加藤さんの大ぶりな攻撃を捌いてよけて上段を決める事が出来るようになった時期があり、加藤さんと喧嘩をしたら確実に負けるけどもルールに則った試合なら勝てる可能性があるという自信を持っていた時期があったのですが、加藤さんも私に対する対策を考えて加藤さんの方からの大ぶりな攻撃がなくなり攻撃しようと間合いに入るとすぐに掴まれて倒されるようになりました。

 

 
そう来るのであればと筋力アップのトレーニングを多めに増やし、今年の4月に加藤さんが出稽古に来た時には加藤さんに掴まれても耐えれる手応えがあったので努力は報われるな、これで加藤さんに掴まれることを恐れずに組手が出来ると思っていたらその1ヶ月後に丸亀道場に来た加藤さんは更にパワーアップし足腰が鍛えられた状態で手も足も出ないレベルになっていたのでこの加藤さんと優勝経験豊富な福田さんがどう戦うか非常に楽しみでした。結果は掴んで投げて倒してからの上段突きの技あり2本で加藤さんが一本勝ちで優勝しました。

私もこうやったら強くなるのではないかとか勝てるのではないかと自分で考えて新しい稽古方法を考えて練習しそれを実践で試すことが好きなのですが今の加藤さんに対しては全くその方法が思い浮かびません。決勝戦終了後は表彰式で、それぞれ各学年の優勝者から3位まで表彰状とトロフィーが柴原師範から手渡されました。丸亀道場の道場生の結果は4年生の部優勝。

5年生の部優勝。

中学生の部優勝。

一般有級の部準優勝。

そして小学校3年生の男の子が4位で技能賞でした。

その他の丸亀道場の道場生も気合の入った大きな声で挨拶や決めの気合や絶対に勝つ気持ちで攻め続ける等の勝つためにやらなければならないことや正々堂々とルールを守って戦う等の事は私が見る限り全員が出来ていたので本当によく頑張りました。

道場での練習で出来ている以上の事が出来ていたので、今回の大会出場の経験を生かして更に飛躍してくれる筈です。大会関係者の皆様、このような道場生の切磋琢磨できる成長の機会をいただきましたこと誠にありがとうございました。

大会終了後は次男が優勝したご褒美に好きなところにご飯に行こうと伝えると宇多津町のいたずらたまごがいいということでオムライスを食べてきました。本当は家族で祝勝会ということで飲みに行きたかったのですが残念ながらこの日も長男が夜に塾があったので行けませんでした。

久々に食べるとやっぱり美味しい。火曜日は妻が撮影してくれた大会のDVDの長男次男長女の試合を見直し、家族で反省会をしました。長男については大ぶりの突きが何度かあったり、下がる相手に突っ込みすぎて反撃を喰らいそうになったところがあったのでまっすぐ鋭く突くとか下がる相手は深追いせずに相手が攻めて来るのを待つとか、次男については技の威力が落ちるから走りながら攻撃するのではなく左足前構えで移動しろと以前から注意していることも出来ていない場面が多かったですし、中段縦突きからの上段突きも頭が下がっていましたし、掴まれて自分が不利になりそうな時にだけ使うように練習していた投げ技も自分から掴んで投げに行こうとしたり(当然、そんな場面で使っても効果がない技です)、1回戦の途中まで自宅で練習していた事が全然出せていなかった事とか。長女については相手が強すぎたので反省する余地はなかったのですが、今後更に強くなる為の反省点をそれぞれに伝えていったので今後のレベルアップに生かして欲しいものです。押忍。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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