古流剛柔空手道選手権大会一般有段の部で4位になり殊勲賞を

午後からはいよいよ私とカズくんが出場する古流剛柔空手道選手権大会植村杯一般有段黒帯の部です。私の一回戦の相手は徳島大学の大学生か大学院生で私の知る限り黒帯で3回目の出場でした。会場で見ると身長も私と同じぐらいでまくりあげた腕が鍛えられていて太く見えたのでこれは強そうだし負けそうだなと思いました。ただ、私は黒帯になってはじめて大会に出場するので負けて元々、今まで稽古してきた事をすべて出し切るつもりで開き直って戦うつもりでした。

去年の大会のDVDは何度も見て自分の中でどういう戦いをするか相手を想定してイメージし研究していたのでこの相手は左の下段廻し蹴りとワンツーの突きが得意だということは知っていました。開始までは相手の左の下段をかわしてそこに蹴りを被せて上段抜きをしようと考えていたのですが、試合開始の挨拶をする時点で、今までそんな器用な事を組手でしたことがないし、そんなにわか仕込み失敗する可能性が高いのでとにかく何も考えずに全力で戦う事にしました。そして打ち合うつもりで前に出て行ったのですが開始早々、あっという間に技ありを取られてしまいました。

自分でも何をされて技ありを取られたのかよく分かりませんでしたが、このままではあっという間に負けてしまいそうでしたので後悔が残らないように攻め続けることを意識しました。正直、必死すぎて試合中のことはほとんど覚えていないのですが、なんとかその後2本技ありを取って勝つことが出来ました。本当に負けてもおかしくない強い相手でした。その後、カズくんの試合が始まりました。カズくんも怯むことなく真っ向勝負でカズくんらしいいい戦いをしていました。

残念ながら負けてしまいましたが、全然、負けたようには見えないいい試合でした。上段抜きも何度も相手の顔の横を通していたので、来年の大会に向けて抜き方を改善すれば確実に勝ちあがれるだろうと思いました。私の2回戦の相手は大阪道場の67歳の方でした。去年の大会でも準決勝(3位決定戦は辞退していたので4位でした)まで進んだ実力者で私もかなり警戒していました。この方の去年の試合もDVDで何度も見て戦い方をシュミレーションしていました。とにかく右の上段突きが早くて正確で少しでも隙を作ってしまうと確実にやられてしまいますので右の上段突きだけは気をつけなければならない(左手に意識を集中してすべて捌くつもりで試合に望みました)と考えていました。戦い方は初めから決めていたとおり徐々に距離を詰めて相手から攻撃をしてくれる事を望んでいたのですが、全くその気配が感じられなかったので、試合の途中でやられるかもしれないけども自分から攻撃することを決意しました。この攻撃する時にくる上段突きを左手か左手と右手の両手を使って受け流して上段を突きで決めるかそれが出来なければ掴んで倒して決めるつもりで回し蹴りから攻撃していきました。

この攻防は私の想定通りの展開になって相手を倒すところまで行ったのですが決めきれませんでした。そのあともお互いに有効な攻撃もなく判定でなんとか勝ち上がることが出来ました。この試合も運良く勝てましたが負けてもおかしくない試合でした。準決勝の相手は、奈良道場の方で過去の大会で何度も優勝している方です。この方の去年の大会のDVDも何度も見て頭の中や実際に体を動かしてシュミレーションしていたのですが、この方と決勝に出た滋賀道場の方に対してはほとんど勝てるシュミレーションが作れませんでした。ただ、何度もDVDを見て分かったことは勝つためにとにかく下がらないことという事でした。ほとんどの人がこの2人の圧力に対して下がって一瞬でやられていました。ですので、とにかく勝機を見出すために横に避けるか怖くても前に出るしかないと考えていました。ただ、うまくいったのははじめの出だしだけでこの一回目の攻防は相手の攻撃を横に避けて攻撃しようといういうところまで行きましたが、そのあとは防戦一方で、何度も下がってしまい、顔も上段突きにビビって逃げていました。

本当に何もさせてもらえないぐらい強かったです。できる限りの力は出したつもりでしたが、技あり2本を取られて一本負け。本当に完敗でした。このあと私は準決勝で負けたものの3位決定戦に出場することになりました。決勝に進んだ滋賀道場の方から組まれたらかなり強いので警戒したほうがいいというアドバイスや本部道場の方からあの子かなり強いと思うから気をつけてとアドバイスを受けたのでなるべく組まれないように戦いましたが、アドバイスされたとおり本当に強い相手でした。組まれるまではなんとか勝てるかもと思っていたのですが、一回組まれたら最後あっという間に倒されてしまいました。

力技ではなく今まで経験したことがないような形で倒されて技ありを取られてしまいました。

そのあとも技ありを取られて結局一本負け。完敗です。正直な話、思ってた以上に強かったです。これで私は古流剛柔空手道選手権大会一般黒帯有段の部4位と言う事になりました。試合終了後この3位になった四国大学の子と話したら3年ということと柔道経験者だということが分かりました。もしかしたら来年は4年生になり成長したこの彼が優勝争いをするかもしれません。来年の大会を見るのが本当に楽しみです。決勝戦はお互いに何度も優勝経験がある奈良道場の方と滋賀道場の方の戦いになりました。どちらも引くことなくものすごい戦いでした。

正直私とは全然レベルが違います。

結局、この戦いは2分間の試合時間を過ぎたあと1分の延長を2回して最終的に奈良道場の方の優勝が決定しました。試合の終了後は大会表彰状及び商品授与式がありました。各クラスの優勝、準優勝、3位に優勝旗や連盟杯やトロフィーや賞状が渡されました。小学校5年生の部で優勝した長男と準優勝した丸亀道場の子はそれぞれトロフィーと賞状をもらいました。

4位は何も貰えなくて残念だなと思っていたら敢闘賞と殊勲賞と技能賞で私は殊勲賞に選ばれました。

何も貰えないと思っていたのでこれは本当に嬉しかったです。今まで辛い時も苦しい時もありましたが空手を真面目に取り組んできていて本当によかったと思いました。この大会に向けて1ヶ月半ぐらい前から毎日一時間前後(そのまま出たのでは確実に1回戦で負けると思っていましたので)走ったり、ボディーコンバットをしたり、40キロのダンベルや自重で筋トレをしたり、体幹を鍛えるトレーニングをしたり、いろいろなコンビネーションを考えてスムーズに使えるように反復練習(攻撃だけでなく横や後ろに逃げる練習もかなりしました。)したり、サンドバックで蹴りや突きの稽古をしたり、長男や次男の特訓やDVDを見て頭の中で戦いイメージトレーニングや体を使ったイメージトレーニングを含むと毎日2時間程度空手に時間を費やす、仕事以外は空手三昧の一ヶ月半を過ごしましたが、きつい思いをして努力して本当に良かった(途中で40歳も超えて何のためにこんな苦しい思いをしているんだと疑問に思うこともありましたが)と思いました。これからも自分を成長させるために空手の稽古に励み(2回戦と準決勝で相手を掴んで倒し上に乗れたのにそのあとの対応が下手くそで技ありが決められませんでした。

そして準決勝では上段突きに対して目をつぶってしまう場面もあったので少なくともこの2点は試合に出て自分で分かった今後の課題だと思います。)、そして指導者として心身ともに強い道場生を育てていきます。

今回の古流剛柔空手道選手権大会植村杯開催に当たり多くの関係者の皆様のご尽力があったと思います。

関係者に皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。押忍。

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