奈良県で開催された「第8回空手キッズまほろば杯」に参加しました

まほろば杯は古流剛柔空手を研修している小中学生を対象とした大会です。

奈良道場が中心となって毎年この時期に奈良県大和郡山市において開催されています。

丸亀道場からは小学5年の男子1名と中学3年の男子1名が参加し、私のほか審判員としてカズ、ケイイチ、ユウジ(銭形道場)も出向きました。

1 予選(リーグ戦)

 今年の参加者は小学生30名(2年生から6年生)と中学生1名でした。中学生は対戦が組めなかったので、昼食後の演武の中で大人との対戦が組まれました。

 小学生は予選として学年ごとのリーグ戦が行われました。小学2年生はまだまだ小さくて可愛らしいのですが、対戦となると激しい攻撃を出し合ったり、相手の攻撃を巧みに受け流したりと見どころのある攻防が繰り広げられました。

 高学年になるほどスピードと迫力が増し、攻防は激しくなっていきました。今回は攻撃が多彩になり、右手だけでなく左手による上段突き、中段を打ってからのからの上段突き、蹴りと突きの連続技などが数多く見られるとともに、ほとんどの選手が防御にも成長の跡が感じ取れました。このため、これまでなら決まっていた突きが決まらず優劣のつき難い対戦が多くなりました。双方とも1本が無く、技ありも同点の場合は審判が優劣判定を下すことになるのですが、どちらを勝ちにするか迷うような審判泣かせの対戦も複数見受けられました。

丸亀道場の男子は危なげなく勝ち進み、不戦勝を含む4戦全勝で5年の部で優勝し午後のトーナメント戦に進みました。

2 演武

 予選の途中で昼食を食べ、その後いくつかの道場が演武を披露しました。

 高松道場は出場選手全員でいくつかの型を披露した後に、それらの型の分解(空手の型では受け手の動きしか演じないだけでなく、本来の攻防が他者に解からないよう隠し技が仕組まれるなどしているので、攻め手と受け手を立てて実際の攻防を見せることを型の分解という)を見せてくれました。私も見たことのない分解が含めれていた上に、子供達一人一人が複雑な分解を理解しているのに感心しました。

 丸亀道場からは中学男子が出場し、奈良道場の指導者で今年の古流剛柔空手道選手権大会の優勝者でもある福田錬士と約束組手を披露した後、自由組手で対戦しました。前半戦は相手が中学生ということで福田錬士は様子見をしながら受けに回っていました。中学男子は多彩で素早い攻撃を繰り出し、回し蹴りの二段蹴りを決めたときは会場からどよめきが上がりました。後半戦は福田錬士が1本を取りに次々と攻撃してきました。中学男子は防戦主体になりましたがなかなか一本を許さず粘った末に上段付きで技有りを取られて終了しました。福田錬士が1本を取りに来たら有段者でもあっという間に決められてしまうシーンをよく見ていたので、中学男子はよく粘ったものだと感心しました。本人は面白かったようで、本当に空手が好きなのだと思います。道場で稽古の相手をするのがきつくなってきていたのも当たり前だと感じました(いつまで相手ができるやら)。

3 トーナメント戦

 トーナメント戦は小学校の低学年と高学年に分けて行われました。それぞれ、3学年の優勝者3名によるトーナメント戦ですが、低学年の部は1年生の出場者が居なかったことから2年生の優勝者、準優勝者と3年生の優勝者で、高学年の部は4、5、6年生の優勝者で行われました。

 低学年の部は2年生と3年生では体格差が大きいことから、体力に勝る北島道場の3年生が総合優勝しました。高学年の部は丸亀道場の5年生が4年と6年の優勝者を破って総合優勝に輝きました。

 今回の丸亀道場からの参加者は2名に留まりました。直前になって体調を崩した子供がいたほか、空手以外に習っているスポーツなどの大会が重なったり、事前に家族旅行を計画していたり、他にも無理を言えない事情があることが多く、二人だけでも行けたのは良かったと思える一面もあります。

 そもそも奈良まで出向くには相当のやる気が必要ですが、行けば普段とは異なる相手と多くの対戦ができ、その日のうちにも目に見えた変化が見られる子供達も多数いたことから、来年はより早めに準備をしてできるだけ多くの子供達に参加してもらおうと思いました。

文責:宮下武則

 

 

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