奈良県まほろば杯で涙なしでは見れない素晴らしい戦いを

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土曜日は奈良県大和郡山市で古流空手道連盟奈良支部主管の第三回まほろば杯が開催されました。朝早くの出発になるので丸亀道場から出場する子供たち(全員友達の子供です)を私の自宅に泊めての出発の予定だったのですがそのうちの一人が木曜日に嘔吐下痢になってその子とその弟はお泊りをやめて当日迎えに行くことに予定が変更されました。

団体戦なのでもし一人でも欠けると出場停止になる可能性があったのでやばいと思っていたのですがなんとか回復してくれて朝5時に大人2名子供7名で私の車に乗り込んで奈良県に出発しました。

チームは奈良道場や北島道場や丸亀南道場や丸亀道場等(合同で本部道場の子供も出場していたようです)から合計10チームが出場で1~3年生の低学年の部と4~6年生の高学年の部に分かれて戦いました。まず柴原範士の挨拶がありました。

そして準備運動をして試合開始です。

丸亀道場からは6年生チームのもうすぐ中学生と4・5年生チームのまだ小学生と長女が丸亀南道場の小さいおっさんチームで出場しました。

 

 

6年生チームの3人は全員同じ学校の同級生で私の予想では全員が個人戦で3位以内に入れる実力(実際に今年の6年生の大会で長男は優勝、白帯の男の子は準優勝、去年の5年生の大会では長男は優勝、緑帯の男の子は準優勝でしたのでいいメンバーが集まっていました)があると思っていたのでほぼ優勝は間違いないと思っていました。

実際に試合が開始すると5戦で全員が全勝でした。

しかも白帯の大きい子は5試合とも相手とのレベルの差が大きいのでかなり手加減をしての勝利、長男も全力で戦ったのは奈良道場の緑帯の子一人だけだったのでかなり不完全燃焼だったようです。同じ学校の同級生で友達なのでいい思い出が出来たのではないでしょうか。

特に緑帯の男の子は長男と比べて体が小さく道場の組手でも辛い思いもたくさんしたと思いますがそれにへこたれずに逃げずに努力し続けたので本当に強くなりましたし小学校最後に最高の結果になりました。それと4・5年生のチームは本当に涙なしでは語れない素晴らしい戦いでした。

上学年の大きい格上の子と何度も戦い痛くて辛い戦いだったと思いますがそれでも後ろに下がって逃げたり、戦う前から負けを認めて戦意喪失する子は誰ひとりとしていませんでした(奈良県に向かう車の中で全員に負けてもいいから相手が強くても絶対に下がったり逃げたり戦意喪失するなと伝えていたのですが言うのは簡単な事なので本当によく実践できたと思います)。5年生6年生の自分より大きく実力もある子相手に最後まで力の限り戦い続けました。

次男については不運にもモロに顔面に突きがあたり(私が見た限りわざとではなく拍子にモロに顔面に入ったような感じでしたので仕方ない事です)吹っ飛ばされましたがそれでも泣きたい気持ちを我慢して最後まで気持ちが折れることなく戦い続けていました。

この4・5年生が上学年の強い子に逃げずに戦う姿を見るたび感動して何度も涙が溢れてしまいましたし、試合が終わったあとも半泣きになりながら本当にいい試合だった。あれでええんやと言う褒め言葉しか出てきませんでした(妻に次男はすごく頑張ったからご褒美あげないかんなと伝えた時も泣きながらとなってしまいました。本当に涙がこらえきれないぐらい感動しました。)。全力を出し切っているのが分かれば試合の結果なんて本当に関係ないなと思いました。そしてこの3人は格上の強い相手に下がったり逃げたり戦意喪失することもなく最後まで全力で戦えたのですごくいい経験をしたと思いますし、この経験をいかして飛躍的に強くなる可能性が高いと思いましたし3人にそう言いました。そして稽古をこれまで以上に真剣にやって少しでも技を早く強くや気息や気合の声を大きくする意識をもったら本当に強くなれるから頑張れよと伝えると全員が気合が入った返事をしたのでこの大会で強くなるための本当にいい経験が出来たなと実感しました。やはり人間は苦しいことに挑戦することで成長できると言うことが良く分かります。長女については自宅で2日に1回は私から出来なくて怒られて泣くとか組手中のスタミナ切れで手が出なくなった後私から強めの攻撃が痛くて泣くとか1分半攻め続ける組手が苦しすぎて心臓が痛いといって泣く等非常に厳しい稽古を1ヶ月半毎日こなして来ただけあった試合が始まる前まで出たくないと言っていたにも関わらず試合が始まると中段の連突きからの上段突きで技ありを取りまくり、結局3戦全勝の一本勝ちでした。2試合目の子は体が大きくて見た瞬間これは負けそうだなと思いましたが、私からの試合中は絶対に辛くても泣くなという教えを守り試合終了して戻ってきた時に痛かったと大泣きしていましたが、試合中に辛かったはずなのによく耐えたと心の底から感心しました。

本当に精神的に強く成長しています。今回試合に出た丸亀道場の子供たちは全員強い精神力が備わってきているな、そして6年生は格下相手に手加減が出来る優しい気持ちが持てていたので強くて優しい人に成長出来てきたな、そして本当に強くなったなと実感する事が出来ました。

今回の試合の結果は高学年が丸亀道場のもうすぐ中学生チームが優勝、低学年は長女が入った丸亀南道場のちいさいおっさんチームが優勝で低学年の部のMVPが私の長女、高学年の部のMVPが北島道場の女の子となりました。

長男は自分がMVPと思っていたようでガッカリしていましたが、私も長男が一番この中で強くMVPだと思っていたけど、あの女の子は男の子に混ざって戦ったのだからそう考えたら納得やろ。

4,5、6年生の個人戦で全て優勝、まほろば杯も第1回から3回まで全て優勝したのだからそれでええやんと伝えたのですがでもMVPはとったことがなかったので欲しかったと残念そうに言っていました。長男次男は丸亀南道場のチームに入れてもらってこれまでも出場していましたが今回初めて丸亀道場のチームで出場出来て、出場した子全員がこれからの成長につながるいい経験をさせていただいたので本当にありがたく思っています。

 

 

第三回空手キッズまほろば杯の開催にあたり奈良支部及び関係者の皆様には心より感謝しています。ありがとうございました。また、来年も丸亀道場でチームを作り参加できたらいいなと思っています。香川県の丸亀市に帰ってきて家族で一鶴に行ってまほろば杯の打ち上げをして楽しく飲んできました。

丸亀市中府町の一鶴

長男次男長女とも自宅での苦しい稽古を最後まで頑張り、試合では一度も逃げることなく力の限り戦ったので本当に満足できて非常に美味しいお酒が飲めましたし、来年の大会に向けてさらにレベルアップできるように稽古方法を考えていこうと思っています。それと特に丸亀道場4・5年生チームの戦いはすごく勉強になり丸亀道場の子供たちにも見てもらいたいと思ったので回覧用のDVDを2枚作成して(妻が丸亀道場と丸亀南道場の試合を全てビデオにおさめてくれてそれをDVDに録画してくれました)希望者に回覧してもらうことにしました。4・5年生の武道家の心を持った戦いを見ることがきっと丸亀道場の子供たち全体の成長につながるはずです。押忍。