奈良支部主管の第二回空手キッズまほろば杯

古流空手道連盟奈良支部主管の第二回空手キッズまほろば杯が奈良県で滋賀道場、北島道場、丸亀南道場、三豊道場の協力で開催されました。丸亀道場に所属する私の長男次男は丸亀南道場の小野監督の配慮で参加することが出来ました。

今年は出れないかなと半分諦めていたので非常にありがたいことです。まずはじめに大会会長の芝原師範の挨拶から始まりました。

 

 

芝原師範の挨拶は先日の昇級審査で話された武才の話と生かされている話と負けることも大切な事という話をされていました。

武才については危険を感じる能力が大切で階段を登るときはどういうところが危険か等考えるのではなく体が覚える様にする事やくだらない事で怪我をしたり命を落としてはいかんぞという事やいじめの輪に入ってはいけないぞと言うことを話されていました。それと負けることも大切な事については負けるのには負ける原因があるからその原因をしっかりと感じ取って欲しいという話をされました。非常に大切なありがたい話でした。次に実行委員長である奈良支部の責任者の前田さんからルール説明が行われて顔面への攻撃や金的への攻撃や髪を掴む行為等は反則として3回目で相手に技あり、4回目で失格となるという事と場外へ逃げる行為も同じであるという説明がされました。今回は各道場の子供が約50名、チーム数も9チームと第一回の大会を上回る参加数でした。

大会開始前に小野監督から長男次男が入るチームと5人チームの場合はその中から3人試合に出ることになる事と誰が試合に出るか事前に登録が必要だったので全員がまんべんなく試合ができるように登録してもらっていることと丸亀南道場の低学年チーム虎と高学年チーム月見で一杯の監督をする様に説明を受けたのでまずチームの子の名前を教えてもらい顔と名前を覚えていきました(大半の子が初対面でしたので)。

大半の子供たちの性格もどのような組手をするのかも知りませんでしたのでとにかく気合を入れて自分から攻撃することと上段をしっかり突いて引いてくる事と大きな声を出すことを伝えました。それと声が小さい子には挨拶をするときに相手を威嚇してビビらせるぐらい気合を入れた声を出すことや自分から積極的に攻めることや上段を狙うことや相手が強くても気持ちで負けない事や決めるときに大きな気合を出すことを試合を見て気がついた都度伝えて行きました。試合はまず低学年から始まり、次男がまず2回試合をしました。一回目の相手とは力が均衡していてなんとか一本勝ちましたがギリギリ勝った様な感じでした。2回目の相手はそれほど力差があるようには感じませんでしたが、相手の勝ちたい気持ちや気合の方がかなり強く一本負けしました。

2回目の試合が終わった時点で負けてしまったので次男は悔しくて泣いていました。2回目の試合が終わった時点で毎回中段上足蹴りから攻撃を始めているが全く相手に効いていないし蹴った後バランスを崩して隙が出来てやられているので(次男には帰って来てビデオを見せながらその事を何度も説明しました。それとチームきよのやの試合や同チームの次鋒の小学校3年生の組手を見せて相手の肩や腕を掴んでからの上段突きや相手の横に動いてからの上段突きを意識して道場での組手をやっていくように指示しました。)午後からの試合は中段上足蹴りは使わずにどんどん突いて行くように指示しました。次男の中段上足蹴りは全く威力がないので(蹴り方が間違っていますので)試合で使って効果があるのか自宅で稽古をしていた時から疑問に感じていた(小学校3年生相手ならこれでも効果があるのかなとも思っていました)のですが、全然通用しないと言うことが分かったので蹴り方(まわし蹴りも威力がなく蹴り方も蹴る場所も悪いので)は一から教えていかないといけないなと思いました。それとバランスを崩すのは技を出すとき足が伸びきっているからだと思うので足をちょっと曲げて重心を落とす様に教えていこうと思いました。

この後、次男は昼から2試合して一本勝ちして結局3勝1敗で終了しました。長男は出場している選手を見てできれば去年負けた北島ファイヤードラゴンズの紺帯の6年生とやらせたいなと思っていたのですが、残念ながら当たりませんでした。去年、簡単に負けて悔しがっていましたし、上学年の強い相手と戦っても簡単に負けないように鍛えてきたつもりでしたので、去年と比べてどの程度成長できたのかという確認と強い格上の相手とやって自分がまだまだだなと言う事に気がついてもっと稽古に集中して真剣にやれるきっかけになったらいいのにと思っていたのですが残念ながらその希望は叶いませんでした。一回目の相手との試合は一本勝ちをしましたが手数がちょっと少なかったのでもっと早い連続攻撃を出していくように伝えました。二回目の相手、3回目の相手は共に一本勝ちをしました。

3回目の相手に対して相手が横を向いた所に上段突きを突いた時に拳と肘の間の腕が顔面に当たりかなり鼻血が出ていたので、長男に謝っとけと伝えたのですが、わざとじゃないしなんで謝らないかんの?俺やって試合で殴られる事もあるしと言うような感じで言っていたのでわざとじゃなかったら相手に怪我をさせても謝らんでええんか?謝らないかんやろと言ってかなり渋々しかも相手に聞こえたか聞こえないか分からないぐらいの声で謝っていたので午後の部の休憩時間に長男に何できっちり謝らんのや、さっきも言ったけどわざとじゃなくても相手に怪我をさせたら謝らないかんやろが今からもう一度謝ってこいと怒っていたら泣き出したので、今から父さんに怒鳴られながら引きずられて謝りに行くのと母さんに付き添ってもらって自分から謝りに行くのどっちがええんやと聞くとしばらく考えて母さんと一緒に行くという選択をしてもう一度謝りに行きました。この件については帰りの車の中でも長男からでもそれなら突きや蹴りを体に当てて相手にダメージを与えたり泣かしてしまったらその都度誤りに行かないかんやんと言っていたので、それは違う。顔面は反則やと前田さんがルール説明していたやろ。顔面以外は金的が反則やからそこ以外に中段や下段の攻撃をするのは全く問題ないから少々泣かしたぐらいでいちいち謝る必要はない。ただ、顔面は危険な場所やしルールで反則やし、わざとじゃなくても顔面に当てて鼻血が出るような怪我をしたから申し訳ないことをしたと感じて謝る必要があると言ったんや。そして相手も顔面を殴られたら試合で顔面を殴らな損やと思ってしまうかもしれない。そうなると不幸の連鎖が始まるからそういう事が起こらないようにわざとじゃなくてもきっちり謝ることが必要なんや。そしてこういうような事は強い人間が手本となって行動で示さないかんと伝えました。それと私も以前所属していたフルコンタクトの空手で試合に出たときに相手が私の中段廻し蹴りを避けるように動いて運悪くモロに相手の金的に蹴りが入ったことがある。そのあと試合が5分ぐらい中断して、結局、判定で反則の減点がついて負けてしまったがそれでも悪いことをしたと思ってすぐに相手に謝りに行った。すると相手も笑顔で大丈夫ですよと言ってくれたからお互いに遺恨を残さないためにも謝ることは大切なことなんだと言う事を説明しました。次からや自主的にやれよというと分かったと言っていたので誠実な行動が取れるように成長していることを期待したいと思います。午後の休憩が始まった時点でアナウンスされる月見で一杯の試合の出場者が小野監督から聞いていた通りの順番ではなく偏りがあったので、4試合目が終わったあとの各子供たちの出場数を計算して、丸亀南道場の子供が4試合、三豊道場の子供と長男が3試合できるように出場者の変更を依頼しました。ですのでこの時点で長男の試合は終了したと思っていたのですが、次の試合で三豊道場の子供が中段上足蹴りでかなりのダメージをおおい(この子はまだ空手を始めて数ヶ月らしいのでよく頑張ったと思います。)、次の試合出れるかと聞くと出れないと言うことでしたので急遽長男を最終戦の先方で出すことになりました。この試合は長男が技ありをひとつ取ったあと、長男が技ありを取られてしまいました。長男的には自分が決めて試合が終わったと思っていたようですが、中段の攻撃で相手に技あり(長男としては攻撃が全く効いてもいなかったのでという事のようです)が入ったのでかなりパニックになっていたようです。その後、しばらくパニックになりすぎて焦りすぎて普通にやれば上段突きで決まっている所もきっちり突けずに手先で突いていたり雑になって威力がある攻撃が出なくなっていたのでまだまだ精神的な修行が足りないなと思いました。この点についてはビデオを何度も見せて自分が思いもよらない判定をされることもあるけども判定は審判が決める事だからそういう時に焦っても悪循環になるのでそういう時こそ落ち着いてやるように説明してこういう時は焦ってもしょうがないんやなと言っていましたのでちょっとは理解してくれたのではないかと思います。高学年の部は結局同率で丸亀南道場の6年生5年生チームの月見で一杯と4年生チームのエレンイェガーが最終戦を行うことになりました。試合の出場者は2名が体調不良やダメージで出れないという意思表示をしたので月見で一杯のチームは6年生2名と5年生の長男を出すことにしました。

試合結果は上学年なので当然オール一本勝ちで優勝で長男は5勝0敗という結果になりました。今回の大会で印象に残ったのは低学年の部が三豊道場のチームきのよやと丸亀南道場のチーム虎の次鋒をした小学校3年生でした。チームきよのやの3年生3人とも勝つためにかなり気合が入っていましたし技術的なことも指導されていてかなりレベルが高かったと感じました。チーム虎の小学校3年生の次鋒も全勝で大きい相手にもひるまずに相手の動きに合わせて組手をしていたのでこれまたかなりレベルが高いなと感じました。小学校3年生の次男もこれからかなり気合を入れて真剣に稽古をしていかないと勝てないなと感じました。高学年の部では丸亀南道場の4年生チームエレンイェガーと北島道場の紺帯の子に一本勝ちをした奈良道場の小学校5年生の試合が印象に残りました。チームエレンイェガーは全員が4年生ながら高学年相手に怯まず気持ちで負けないすごい組手をしていました。

技術のレベルも非常に高く、かなり格上の高学年の紺帯にも諦めることなく向かっている戦いを見ていて感動して思わず涙が目に溜まってしまいました。

この4年生の試合を見て長男もレベルの高さに驚きかなり刺激を受けてもっと稽古をして強くならないといけないと感じてくれたようです。

それと奈良道場の小学校5年生の試合は大きく自分よりレベルが高い格上の相手と戦う参考になる組手でしたので長男にも見せたかったのですがその部分については妻がビデオ撮影をしていなかったようなので残念ながら見せることは出来ませんでしたが、去年長男が負けた1学年上の相手に同学年の子が勝ったと言う事も長男にかなり刺激を与えてくれたので今回の大会では長男次男ともに非常に得る部分が多かったなと感じました。

2人とも非常にいい経験が出来たのでまた更に強くなるきっかけをいただくことが出来たと思っています。まほろば杯の結果は低学年チームは三豊道場のきよのやが高学年チームは丸亀南道場の月見で一杯が優勝しました。

 

 

MVPは低学年が1年生の奈良道場の男の子が高学年の部が6年生の北島道場の男の子が選ばれました。今回の第二回空手キッズまほろば杯は第一回に比較してレベルが高くなり、参加した各道場の子供たちも非常にいい経験が出来て今後の課題も分かりいい成長に繋がると思います。このような機会を頂いたことについては主管の奈良道場の関係者をはじめ協力の滋賀道場や北島道場や丸亀南道場や三豊道場の関係者皆さんのおかげだと思っていますので心より御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。それと並びに古流剛柔空手の多くの関係者が大会開催にあたり寄付金を出してくれたお陰で私については3500円の交通費の補助と残った交通費を小野監督の配慮で丸亀道場へのお土産代として1000円いただくことが出来ましたので重ね重ね心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

来年も第三回空手キッズまほろば杯が盛大に開催される事を楽しみにしています。押忍。

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