丸亀道場の責任者を務めている宮下です。
丸亀道場も参加する「全日本古流剛柔空手道連盟」の道場責任者会議(リモート)が開催され、本年6月26日に半年ぶりに昇段級位審査を香川県木田郡三木町で実施することが決定されました。
これを受け6月5日から稽古内容を審査に向けたものに変更しました。具体的には、基本及び移動稽古では、実際の審査のとおり一人ずつ名前を呼び、各人に大きな声で「押忍」と返事をしてから指示された場所に走って行かせ、審査どおりの挨拶や号令を取りました。初めての子供は戸惑う場面もありましたが、皆熱心に取り組んでいました。
筆記試験については、過去の問題用紙を配布し、年長の中学2年生を先生に指名して指導させました。戸惑いながらも問題の一つ一つを回答させながら指導してくれました。
形の稽古は実際の審査で演武しなければならない形ごとに、1~3人ずつ皆の前で演武させ、改善点についてその他の研修生に指導させました。年長の子供を中心に熱心に意見がでました。
組手は新型コロナウイルス感染症の感染者数の高止まりが続いていたことから自粛していましたが、感染者数が減少し始めたこともあり先週から再開しました。この日は各人の状況をよく見極められるよう1組ずつ行いました。組手の前には、組手を仕切る指導者(サトシ)から「格下の相手に対しては優しさを持って対処し、相手にダメージを与えない上段突きでの抜き(顔に当てないようすぐ横を突き抜く)で決めるように」との指示があり、それに従った試合が展開されました。周りの注目を意識してか充実感あふれる対戦が繰り広げられました。
審査までもうわずかな時間しかありませんが、この調子で頑張っていきます。
一方、春の入学シーズンを機に新たに道場にやってくる子供も増えてきています。現在、幼稚園の年中さんから小学2年生まで4名ほどが「体験者」として稽古に参加してくれています。
剛柔流空手は動きが複雑なこともあって小さな子供は集中力が持続しないことが多いので、集中力が途切れてきたなと判断すると指導を打ち切って保護者の下に帰すことにしています。このため、このような時期の参加者は「体験者」という扱いにして、会費は免除する代わりに保護者に付き添ってもらっています。
私は審査受験者を観ているので、この4名は年長の指導者であるミツさんと三原さんに観ていただいています。
また、丸亀道場では「新型コロナウイルス感染症拡大防止に配慮した稽古上の留意点」を設けて感染防止対策を取っており、現在の内容は以下のとおりとなっています。
1.自宅等で検温を行い、発熱や風邪などの新型コロナウイルスへの感染が疑われるような症状が認められる場合は、本人だけでなく家族も含めて参加しない
2.本人や家族が感染者の濃厚接触者となった場合はもとより、過去2週間以内に海外、緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置対象地域への訪問歴がある場合は参加しない
3.施設(蓮池公園)に入るときと出るときにはアルコール消毒剤で手を消毒する
4.石けんと個人用のタオルを持参し(タオルは共用しない)、稽古の前後を含めこまめに手洗いやうがいを行う
5.咳エチケットを徹底するため常にマスクを着用するが、稽古中は身体への付加が大きくなるので、息苦しいなど心身に異常を感じた場合は速やかに先生方に申し出る
6.稽古中に関わらず、人との距離(できれだけ2m以上)の確保に努めるとともに、不必要な会話は控える
7.冷房時においても定期的な換気を1時間ごとに行う
8.万が一、道場内で感染者が確認された際の感染経路特定のため、活動日ごとの参加者名簿(付き添いの保護者も含め)を作成する