古流剛柔空手道連盟の昇段級位審査と第47回古流剛柔空手道選手権大会に参加

古流剛柔空手道連盟の昇段級位審査が5月28日に香川県木田郡三木町で行われました。

古流剛柔空手道連盟の昇段級位審査

少年部の審査

午前中は少年部(主に小学生で一部中学生や幼稚園児も参加)の審査が行われ、香川県と奈良県の5つの道場から24名が受験しました。少年部の審査は、筆記試験、基本・移動、型、組手の順で行われるのですが、コロナ対策もあって今回は筆記試験を事前に各道場で済ませての参加でした。

丸亀道場からは8名が参加しました。うち3名は初めての受験ということもあって特に緊張気味でした。そのためか年長組の男子は基本・移動試験には参加したのですが、その後の試験は棄権してしまいました。普段の稽古時とは違う先生が号令を執るので、内容がうまく聞き取れなかったのかもしれません。通常は小学1年生から受験するのが普通ですが、この男の子はやる気を見せていたので、さらに自信をつけさせようと早めに受験させたのですが、かえって自信を無くしてしまったかもしれません。道場の稽古でしっかりと自信をつけさせてから参加させるよう、今後は気を付けたいと思います。

その他の受験者は審査が進むにつれて普段どおりのパフォーマンスが出せ合格を勝ち取りました。ただし、審査後の審査員総評の中で「気合がまだまだ小さい」との指摘がありました(丸亀道場に限ったことではありませんが)。コロナ禍で気合をあえて入れなかった時期もあったことが影響しているかもしれませんが、これからはもっと気合を入れるよう指導時に注意していきたいと思います。

一般の部の審査

午後は一般(大人)の部が行われました。香川県、徳島県、奈良県から5名が受験しました。大人の審査は、少年部の審査項目に加えて「拳足」の審査があります。これは突きや蹴りの威力を高めるために空手の稽古で使用する「巻き藁」を用いて行うのが始まりでしたが、審査会場に巻き藁は持ち込めないことから、代わりに青畳を盾にして行います。

丸亀道場からは、マコトが5級を、千恵さんが初段補(黒帯)を受験しました。二人とも基本・移動、拳足、型の審査は無難にこなし、最後の組手審査に臨みました。マコトは1週間前の丸亀道場の稽古で加藤二段と組手をした際、左足に相当のダメージを受け動きもぎこちない状態でしたが、大学生を相手に後ろに下がることなく積極的に攻め続けていました。

 

千恵さんは唯一の黒帯受験者ということで、本人の目前に黒帯の男性5名、女性3名がずらっと配置され、一人ずつの連続組手となりました。しかも、相手の中に丸亀道場関係者は含まれておらず、過去の大会での優勝経験者が半数を占めるという相当過酷な状況となりました。

千恵さんはここ半年以上にわたって黒帯を目指して組手の強化に熱心に取り組み、千恵さんなりの組手の形もできつつあると思っていましたが、対戦相手の圧力の強さに圧倒され、じりじりと下がりながらの組手となって行きました。しかも元気な相手が次々と出てくる展開に体力を奪われ呼吸も荒くなっていきます。しかしそれでも稽古で培った自力がものを言ったのか、最後まで相手に対する攻撃を出し続け、見事合格を勝ち取りました。

本人としては、稽古で取り組んできたことがほとんど発揮できず消化不良とのことでしたが、いきなり眼前に並んだ8人を見た瞬間、平常心を保つことは至難の業であったと思います。千恵さんよく頑張りました。(写真がぼやけていると思いますが、ビデオから切り取ったのでご容赦ください)

第47回古流剛柔空手道選手権大会

徳島県北島町武道館で開催

第47回古流剛柔空手道選手権大会が6月11日に徳島県北島町武道館で行われました。

 丸亀道場からは、小学1・2年生の部に女子1名、小学3年生の部に女子1名、小学5年生の部に男女1名ずつ、中学生の部に男子1名が参加したほか、丸亀道場でも稽古しているユウジ(銭形道場)、ケイイチ(香川大学OB)、タケアキ(香川大学)も出場しました。

コロナ禍により四年ぶりの開催となる中、出場選手は例年よりも少なめでしたが、各部とも見る者を熱くする闘志あふれる好試合が数多く展開され、昼休みを挟んで各道場から様々な演武や模範試合も披露され、観衆の方々を魅了するに十分なものでした。

丸亀道場関係者の成績

丸亀道場関係者の成績は、小学3年生の部で準優勝、小学5年生の部で優勝と準優勝、中学生の部で第三位、一般有級の部でユウジが優勝、タケアキが準優勝、有段の部でケイイチが第三位とほとんどが表彰されました。

大会終了後は各道場の主だったメンバーが集まり反省会も開かれました。この三年あまり普段通りの稽古がままならない時期もあったうえに、目標となる大会も開催されなかったことから各道場とも道場生が減少傾向にありますが、今回の大会の再開を機に今後の発展に繋げていけるよう関係者一同努力していこうという話で盛り上がりました。丸亀道場からも4名の指導者が参加し、他の道場に負けないようさらに元気を出して頑張っていこうと気を引き締めて帰路につきました。